筆者はバリバリのポケモン世代に生まれた人なので、買ってしまいました。
何といっても、ポケモンの影響でひらがなよりもカタカナを先に覚えたくらいですから。
そんなポケモンには「ほのお・じめん・でんき・あく・エスパー…」など、様々なタイプがあります。
また、タイプには相性があります。みずはじめん・いわに相性が良かったり、タイプ同士で相性の良し悪しを考えながら戦っていくことがポケモンの醍醐味です
そんなタイプ相性ですが、科学者の私にとって1つ納得のいかないタイプ相性があります。
それが「でんきはみずに効果抜群」です。
これにより、日常生活では水は電気を通しやすいという概念が定着しました。
日常生活では間違っていません。しかし、厳密にいえば「間違った知識」なのです。
今回は水と電気の関係についてお話しします。
そもそも、水(水道水)からお話しします。
水道水には浄水場で殺菌消毒を目的とした塩素やカリウムイオンが含まれています。
塩素は水に溶けることによって塩素イオンになり、他のイオンと同様に水の中をうようよ泳いでいます。
実は、このイオンたちが電気を通す原因なのです。
平たく言えば「電気が流れる」ということは「電子が流れる」という意味をもちます。
水道水に電気を流すと、イオンと電子がやり取りをして電気が流れます。
では水道水ではなく、「水(研究者は蒸留水といいます)」ではどうでしょうか。
蒸留水にはイオンが一切含まれておらず、電気を流しても電子を受け取り、流すものがありません。
水分子自身は電子を受け取ったり流したりすることができないので、結果として電気は流れません。
つまり、「イオンなどが含まれている水は電気を通しやすい」です。
普段の生活では蒸留水は一切使わないのであまり関係ないのですが、「水」という物質の本当の性質も少しは知っていて損はないと思います。
水に関する雑学はコレもチェック!!
・水は最も身近にある、最も異常な物質!?水の異常な性質3選
http://sciencenet.seesaa.net/article/431177317.html?1479973661
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