28℃の水と、28℃の部屋。どちらが冷たい?熱の伝わり方

3月7日はサウナの日と言われています。
サウナは高い美容効果が期待でき、女性の方に非常に人気です

サウナとは、湿度100%・室温80℃以上という環境を作りだした空間のことです。
そこに入ることにより、人間は体温を低下させるために汗を出します。
汗が噴き出ることによって毛穴が広がり、角質が取れたり老廃物が体外に出ます
すると、肌がツヤツヤになり、結果として美容に良いと考えられています。
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人間の体温が上昇することによって代謝活動が活発になり、脂肪を分解する働きを促進される効果があると言われています。
さらに、運動後に体に蓄積され、脂肪分解を阻害する働きがある乳酸を分解する働きを促進する効果があります。

なぜサウナはそれほどまでに熱い空間であるのに、人間はやけどをしないのでしょうか?
例えば、28℃の水と、28℃に保たれた部屋のうち、どちらが冷たいと感じるでしょうか?
おそらく、水の方が冷たいと感じ、28℃の部屋は暖かいと感じるでしょう。
このように、水や空気など物質の違いによって人間が感じる温度が異なるのは、物質の熱伝導率が原因です。

水と空気を比べると、水は空気の約25倍も熱を伝えやすいのです。
例えば、100℃の熱湯に手を入れると、手の温度はすぐに100℃に達し、やけどをしてしまいます。
しかし、100℃の空間にいても熱はなかなか体に伝わらないため、すぐにやけどをしません。
さらに、汗を流すことによって体から熱を逃がす働きをするため、体温は100℃まで上昇することはありません



さらに金属は水よりも熱伝導率が高いのです。
金属のアクセサリーをつけたままサウナに入ると、金属はすぐに100℃に達し、体に触れることによりやけどします。
そのため、サウナに入るときには金属のアクセサリーは外しましょう
ピアスなども例外ではありません。

いかがでしたか?
ものによって熱の伝わり方が異なることはいろんな場面で役に立っています。
木はなかなか熱を伝えないので、木造住宅は涼しく感じると思います。
日頃の生活に役に立てばうれしいです。

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