コラーゲンを摂取しても美容のためにならない?

冬は鍋がおいしい季節。
都会に行けば鍋専門店など、様々なお店で鍋が提供されています。
そのうちの一つに、「もつ鍋」というものがあります。

もつ鍋とは「ホルモン」を多く含む鍋であり、「ホルモン」は多くのコラーゲンを含んでいることから、美容効果として最適であるということが巷で言われています
しかし、本当に「コラーゲン」が美容に最適なのでしょうか?
今回はそのなぞについて解説します。
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コラーゲンとはそもそも何なのでしょうか?
コラーゲンの正体は「タンパク質」です。
タンパク質とは、数種類の「アミノ酸」が結合しているものであり、体内に取り込まれると複雑な構造から単一なアミノ酸に分解されます

そして、コラーゲンは巨大なタンパク質の塊です。
つまり、数100種類のアミノ酸がつながった構造をもっています。
人間はその大きなタンパク質を分解するために様々な代謝過程を通して単一のアミノ酸に分解します。
もしくは、タンパク質分解酵素の働きによって、アミノ酸まで分解さる直前の「ペプチド」に分解し、栄養素として機能するまでの大きさになります。

結果を言うと、人間は「コラーゲン」そのものを吸収することができず、体内でより小さいタンパク質もしくはアミノ酸まで分解します
つまり、コラーゲンは美容に全く関係のない成分なのです。



さらに「もつ」はプリン体が多量に含まれています。
プリン体とはビールに多く含まれているものであり、痛風の原因になると言われています。
もつ鍋を囲んでビールをガンガン飲んでいると、体内にプリン体が蓄積するため、美容どころの騒ぎではなくなります

美しい肌を手に入れたいのなら、食べ物でコントロールするのではなく、運動などを通して改善することをおすすめします。

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