甘いチョコ,苦い現実

もうすぐバレンタインですね。
巷では恋人や同僚に贈るチョコレートを求めて,多くの女性がにぎわっています。

とてもとても甘いチョコレート。
しかし,現実はチョコレートほど甘くありません
どういう意味でしょう。これからのお話を聞けば,チョコレートのために苦い現実を背負っている人々の気持ちがわかるでしょう…

今回は雑学というよりは,知って損しないお話をしようと思います。
th.jpg

チョコレートの原料として主に使われているものはみなさんご存じだと思います。
「カカオ」ですね。
カカオはコートジボワールやガーナなどアフリカで主に生産されているものです。

しかし,カカオを生産しているのは大人ではありません。
生産している労働者はなんと現地の「子ども」なのです。
2000年のアメリカ国務省の報告によると,9歳から12歳の少年が,コートジボアール北部のコーヒーやカカオ農場で奴隷として働かされているということです。法律的には違法なことなのですが,公然と行われているのが現実です。

では,なぜ子どもがこれほど働かされているのでしょう?

ここからが本当に苦い現実です。
子どもは自ら働きに行くのではありません。
誘拐されて無理やり働かされたり,だまされて連れてこられる子どもが半分以上を占めます。さらに残酷なことは,親に売られた子どもがたくさんいることです。
親はいつか子どもが稼いで帰ってきてくれると信じて働かせるのです。

日の出とともに働き始め,日が暮れても働かされる子どもたちにどれほどの給料がもらえるかご存知ですか?



なんと,給料が低いどころか,もらえない農場がほとんどです。
カカオ農園で働いている子どもたちの就学率はなんと34%
ほとんどの子どもが学校にも行けず,朝から晩まで働いているのです


そんな子どもたちですが,実はさらに残酷な事実があります。
それは,彼らはなんと「チョコレート」を知らないのです
カカオが何のために生産されるのか知らずに働かされているのです。


昔はカカオをチョコレートにするための加工を原産国で行っていましたが,近年ではカカオだけを輸入し,原産国以外で加工することで経費削減する国が増えてきました。
そのため,いくら働いても子どもたちに給料が払えるだけのお金が得られないのです。

つまり,日本でチョコを消費するほど,カカオ原産国の子どもたちが辛い思いをするということです

確かにおいしくて甘いチョコは食べたくなるかもしれません。
アフリカの子どものことを少しでも想ってくれるのであれば「フェアトレード」という規格のチョコレートを買うといいでしょう。
簡単に説明すると,その規格のチョコレートを買うと,アフリカの子どもたちに売り上げの数%還元されるという制度です。
大切な方に贈るチョコは,「フェアトレード」チョコを選んでもらいたいものです。

ブログ人気ランキングに参加しています!

雑学・豆知識ランキングへ

トップページ
http://sciencenet.seesaa.net/


この記事へのコメント