「水金地火木土天冥海」なんて言葉を聞いたことがあると思います。
これは太陽系の惑星を、太陽に近い順に並べたものです。
惑星の大きさは様々で、水星は地球のおよそ0.38倍であり、とても小さな惑星です。
逆に地球よりも大きな惑星も多く、土星は地球の9.5倍ほど大きな惑星です。
身近なもので例えると、ピンポン玉とサッカーボールくらいの違いです。
それだけ大きな惑星である土星ですが、もし土星が入るような水槽があった場合、土星をその水槽に入れ水を入れると、なんと水に浮くのです!
地球は沈むのに、土星はなぜ水に浮くのでしょう?
今回お話しするのは太陽から6番目に遠い「土星」についてお話ししようと思います。

まず、水に浮かぶという概念について軽く説明しようと思います。
簡潔に言いますと、水に浮かぶ物質は水よりも密度が小さいものです。
例えば、水に葉っぱや紙など軽いものが浮かびます。また、氷も元は水ですが、氷にすることで液体である水よりも密度が小さくなるので、浮かびます。
(水についてはこちらを参照)
http://sciencenet.seesaa.net/article/431177317.html?1452221609
土星の話に戻ります。
土星の大気中にある主な物質は水素やヘリウムといった、非常に軽い気体です。また、アンモニアが固体の粒となってできた雲が存在します。
さらに、大気の下には液体水素存在し、惑星の中心部には鉄やニッケルなどでできた合金や氷でできた核があります。
土星は太陽系の惑星の中で最も平均密度が小さく、その値は水の密度よりも小さいのです。
では、なぜ土星はこのような物質からなるのでしょう?
1つ考えられるのが、太陽からの距離が長いことが考えられます。
太陽からの距離が長いということは、それだけ太陽熱が伝わってこず、惑星の平均温度はかなり低いです。すると、物質は互いに反応することなく、新しい元素が生み出されないということが起こると思われます。
それは大気中が水素やヘリウムが主成分となっていることに説明がつくと思います。
そのため、惑星自体が原子番号の小さい物質から成り、密度が小さいのだと考えられます。
いかがでしたか?
惑星は非常に大きな惑星ですが、その密度は非常に小さいのですね。
人間も見た目に騙されず、中身をよく見て考えた方がいいかもしれませんね。
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