インフルエンザの季節。細菌とウイルスの違いって?

インフルエンザがそろそろ流行するこの季節。
予防注射はすでにお済ませでしょうか?

みなさんよくご存じのインフルエンザですが、その原因は細菌でしょうか?ウイルスでしょうか?

答えはウイルスです。
どちらも私たちの肉眼では見ることのできない、非常に小さな物であることはご存じだと思いますが、この2つは決定的に違うことがあるのです。
今回はウイルスと細菌の違いについてお話ししようと思います。

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【1】大きさ
 細菌とウイルスの異なる点の1つ目は、大きさです。どちらも非常に小さなものですが、細菌よりもウイルスの方がはるかに小さいです。
細菌の大きさは約1マイクロメートル(1cmの10万分の1)ですが、ウイルスは細菌よりも10分の1から100分の1の大きさしかありません。
これは、富士山の高さほどの細菌がいたとすると(そんなものがいれば自衛隊が出動します)、ウイルスは東京タワーからビルの6階くらいの大きさです。
もう少し身近な例でいえば、170cmの男性が細菌であるとすると、ウイルスは子どものモルモットくらいです。

細菌は小学校にある顕微鏡でも見ることができますが、ウイルスは電子顕微鏡でなければ見ることができません。



【2】増殖方法
 細菌やウイルスと言えば、うじゃうじゃ増殖していくイメージがありますが、その増殖方法は大きく異なります。
細菌は1つの細胞からなっており、その中には、遺伝情報であるDNAと新しい細胞をつくるための機能が備わっているため、水と栄養分と温度さえあれば、自ら増殖することができます。

しかし、ウイルスは遺伝情報とその周りを覆っているタンパク質の殻しか持っていません。自分で増殖することができないのです。では、どのように増殖して子孫を残しているのか。
ウイルスは他の生物の細胞に侵入し、その細胞の複製能力を使って増殖しているのです。つまり、生物の体に入り込み、その細胞の助けを借りて増殖し、増殖が進むと細胞を破壊してさらに広がっていきます。


【3】感染
 ペットが風邪を引いたり、人間が風邪を引いたりすることはよくあることだと思います。病院で風邪と言われるものはほとんどの場合「細菌」によるものです。細菌は生物の種族関係なく感染します。
ところが、ウイルスはそれぞれ特定の生物にしか感染しない(正確にいえば特定の生物にしか感染できない)のです。

ウイルスは先ほども言った通り、生物の細胞の助けを借りて増殖します。しかし、感染される生物の細胞にも特徴があるので、ウイルスはその特徴と同じような遺伝情報をもっていないと細胞に入り込めません。
例えるなら鍵と鍵穴の話です。人間の細胞には特定に鍵穴が存在します。同時に鍵となる細胞が存在し、それらが組み合わさることで、細胞分裂を繰り返していきます。しかし、そこに同じ鍵の形をしているウイルスが感染した場合、人間の細胞に入り込み、増殖します。しかし、このウイルスが犬や猫に感染した場合、人間の細胞とは違う鍵穴をもった細胞があるため、増殖できません。

このように、細菌とウイルスでは感染できる生物の範囲が異なるのです。



いかがでしたか?
ちなみに、ロシアなど毎日氷点下で暮らす方々は多くの場合、風邪になったり、ウイルスに感染したりしません。氷点下では細菌もウイルスも生きてはいけないので、いつも元気だと言われています。
みなさんも風邪やインフルエンザにならないよう、手洗いうがいをしっかりしましょう。

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